令和7年9月の高山市議会定例会において、
高山市ポイ捨て等及び路上喫煙禁止条例の見直しについて一般質問を行いました。
1.質問の背景
高山市では平成20年に「高山市ポイ捨て等及び路上喫煙禁止条例」を制定し、市内全域でのポイ捨てやペットのふんの放置を禁止するとともに、中心市街地を中心とした区域で路上喫煙を禁止してきました。
これまで一定の効果はあった一方で、制定から約20年が経過する中で、
- 加熱式たばこ・電子たばこの普及
- 外国人観光客の増加
- 宿泊施設や観光拠点の変化
など、当時は想定されていなかった状況も生まれています。
実際に、地域住民の方からはごみのポイ捨てや観光客の路上喫煙に関する声も寄せられており、現在の条例や運用が実態に合っているのかを確認するため、市の見解を伺いました。
2.質問と市の答弁(Q&A)
Q1:路上喫煙禁止区域の指定は制定当初のままか。人流や観光拠点の変化を踏まえた見直しの考えは。
A1:議員からも御紹介いただきましたけれども、高山市ポイ捨て等及び路上喫煙禁止条例につきましては、目的については議員からも御紹介いただきました。こういうことで平成20年3月に制定し、同年4月に施行させていただいたところでございます。路上喫煙禁止区域につきましては条例施行規則で定めておりまして、当初制定したものとは変更はしていないというところでございます。
本市が路上喫煙禁止区域を指定し、路上喫煙禁止を推進してきたことにつきましては、環境の美化のみならず、受動喫煙防止、火災予防の観点からも一定程度役割を果たしてきたというふうに考えておりますけれども、議員仰せのとおり、指定から17年経過し、当時と当市の状況が変化していると、議員御紹介いただきました駅西地区のこと、今後のこともありますけれども、そういうふうに変化しているということです。
こうしたことから、市民のことは当然ですけれども、高山市を訪れる方も含めまして、快適で安全な生活、滞在を確保するためには、路上喫煙禁止区域の見直しにつきましても検討を進めてまいりたいというふうに現在考えているところでございます。
Q2:市内の喫煙所整備の現状は。路上喫煙禁止区域における数や配置は適切か。観光客や市民の利便性と路上喫煙防止を両立する見直しの考えは。
A2:市では、受動喫煙防止を目的に、令和3年度より、屋外分煙施設の整備が可能な市有施設の中で、市民の利用が多い施設を優先して整備をすることとしておりまして、高山市民文化会館や飛騨高山ビッグアリーナなど、現在まで4か所に屋外分煙施設を整備してまいりました。路上喫煙禁止区域の周辺におきましては、飛騨高山まちの体験交流館に施設を整備しているところでございます。路上喫煙禁止区域周囲に民間施設も含めどのくらいの喫煙所が存在しているかは把握しておりませんが、望まない受動喫煙対策を推進するためには、単に灰皿を置くだけでは十分ではないため、市有施設において、屋外分煙施設の必要性や整備などについて関係部署と検討を進めてまいりたいと考えております。
Q3:外国人観光客を含む違反者に対し、過料を実際に徴収できているのか。運用上の課題は。
A3:議員からも御紹介いただきましたけれども、ボイ捨てでありますとか路上喫煙の指導とか命令とか過料の徴収については、御紹介いただいたとおりでございます。この過料につきましては、命令に従わない場合に徴収するということがございまして、これまで路上喫煙禁止区域をパトロールした中では、指導や命令に従わなかった事例がなく、過料を処したことはないという実情がございます。運用上の課題につきましては、路上喫煙禁止区域を御存じない方が喫煙されることがありますので、禁止区域の周知啓発がこれまで以上に必要であるというふうに考えてございます。市では、ポイ捨て等、路上喫煙禁止のパトロールを実施するほか、「with Respect」をコンセプトにしました英語でのマナー啓発等も行っておりまして、引き続き周知啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。
Q4:過料額や徴収の仕組みを見直し、制度を厳格化する条例改正への考えは。
A4:喫煙に対する苦情や御意見は継続的に寄せられており、喫煙マナーの向上のための一層の対策は重要な課題であると認識をしております。寄せられた御意見や地域の皆様の実情を踏まえながら、路上喫煙禁止区域や周知・啓発方法等の見直しにつきましては、必要であれば条例改正も含めまして、今後庁内において議論を深めるとともに、関係機関と効果的な対策について協議を進めてまいります。
3.今回の質問を終えて
今回の質問では、路上喫煙を中心に取り上げましたが、地域住民の皆さまからは、ごみのポイ捨てに関する声も数多く寄せられています。
条例制定から約20年が経過し、高山市を取り巻く状況は大きく変わりました。その中で、区域設定や喫煙所の在り方、周知方法、制度の実効性などについて、現状に合わせた見直しが必要な時期に来ていると感じています。
また、宿泊税の導入や、たばこ税による税収がある中で、まちの環境美化や観光地としての受入環境整備をどう進めるのかという視点も重要です。
ごみ箱の設置管理も含めて様々な考え方があると思いますが、条例の厳格化も一つの選択肢として、引き続き議論を進めていく必要があると考えています。今後も地域住民の不安解消につながるよう、市政の中で引き続き取り上げていきたいと思います。
より詳細な質問・答弁内容については、高山市議会の議事録もしくは高山市議会YouTubeによる中継をご覧ください。
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