【高山市議会】シェアリングエコノミーの活用について(令和5年9月議会 / 一般質問)

令和5年9月の高山市議会 定例会において、
シェアリングエコノミー(インターネットを介して個人と個人の間で使っていないモノ・場所・技能などを貸し借りするサービス)の活用について一般質問を行いました。

目次

1.質問の背景

近年、インターネットを介してモノや場所、スキルを共有する「シェアリングエコノミー」が広がっています。民泊やカーシェアなどはその代表例であり、観光や地域経済にも影響を与える存在となっています。

高山市においても、観光需要の多様化や人口減少の中で、こうした仕組みが地域課題の解決につながる可能性があります。一方で、地域住民とのトラブルや制度面の課題もあり、適切な位置づけが求められています。

そこで、シェアリングエコノミーの導入や民泊の位置づけ、今後の方向性について市の見解を伺いました。

2.質問と市の答弁(Q&A)

Q1:駐車場のシェアリングサービスや、カーシェア、シェアサイクル等の誘致・導入を 検討しているか。

A1:シェアリングエコノミーは、遊休資産の有効活用や新たな収入源の確保、利用者にとっての利便性向上といったメリットがあり、今後市場拡大が見込まれる分野であると認識している。一方で、法整備の遅れや、騒音・ごみ問題、利用者と提供者間のトラブルといった課題もある。議員指摘のような個人間のシェアリングサービスについては、基本的に民間事業者が行うものと考えており、市として誘致・導入を行う予定は現時点ではない。ただし、民間による導入に対しては、持ち得る情報の提供など、可能な支援は行っていく

Q2:市は、シェアリングエコノミーの観点から市内の民泊をどのように認識し、観光施 策に位置づけているのか。

A2:市内の民泊は一定数登録されており、空き家の有効活用や収入機会の創出、また利用者にとっては安価で地域に溶け込むような滞在が可能であることから、特に外国人観光客に人気のあるサービスである。一方で、文化や生活習慣の違いによる騒音やごみなどのトラブルの可能性もあり、地域住民の理解が不可欠である。市としては、民泊を観光における多様な宿泊手段の一つとして位置づけているが、観光と市民生活の調和を前提に、事業者には地域の一員として魅力発信や満足度向上、理解促進に取り組んでいただきたいと考えている。

Q3:市は、シェアリングエコノミーに関する企業との連携について検討はしているか。

A3:エアビーアンドビーと自治体の連携や、地域活性化を目的とした他自治体の取組については認識している。シェアリングエコノミーは資産の有効活用や新たな成長産業としての可能性がある一方で、市外企業の参入による市内事業者との競合や、地域特性に適したサービスかどうか、トラブルのリスクなどの課題も多いと捉えている。こうした状況を踏まえ、現時点では積極的な連携を進める段階にはなく、まずは民間での取組の動向を注視していく

Q4:今後、シェアリングシティを推進していく方向性はあるのか。

A4:シェアリングの考え方そのものは、人口減少社会において人的・物的資源を有効活用する上で非常に重要な視点であり、方向性としては「イエス」である。すでに市においても、短期人材マッチング(おてつたび)による「人のシェア」や、公共施設の開放による「場のシェア」といった取組を進めている。また、シェアリングエコノミーは起業や副業の可能性も含む分野であると認識している。今後については、長野県や群馬県などの先進事例も参考にしながら、高山市にとってどのような取組が地域課題の解決に有効かを見極めつつ、シェアリングの取組を進めていく

3.今回の質問を終えて

今回の答弁では、シェアリングエコノミーは基本的に民間主導のサービスであり、市として直接的な誘致や導入は行わないものの、情報提供などの支援は行っていくという考えが示されました。また、民泊については観光の多様な選択肢の一つとして位置づけつつも、市民生活との調和が重要であるとの認識が示されました。

一方で、市長からは「シェアリングの考え方そのものは重要であり、今後も取組を進めていく」という前向きな答弁があり、人や場所などの資源を共有していく発想は、人口減少社会において不可欠な視点であることが改めて示されました。

高山市は広大な面積を持ち、人口減少や高齢化といった課題を抱える中で、日本の未来を先取りしている地域とも言えます。だからこそ、シェアリングエコノミーやDX、ドローンなどの新しい技術や仕組みを、単なる流行としてではなく、地域課題の解決にどう活かしていくのかが重要になります。

シェアリングエコノミーは、副業や新たな収入機会の創出、地域資源の有効活用など、多くの可能性を秘めています。今後は、民間の動きを注視するだけでなく、先進事例を参考にしながら、高山市に適した形での活用を検討していくことが求められます。

より詳細な質問・答弁内容については、高山市議会の議事録もしくは高山市議会YouTubeによる中継をご覧ください。

市政に関するご意見やご相談がありましたら、お問い合わせフォームやSNSからお気軽にお寄せください!!

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