令和8年6月の高山市議会 定例会において、
田中市政4年間の総括と今後の市政運営について一般質問を行いました。
1.質問の背景
田中市長は、令和4年の市長選挙で初当選して以来、約4年間にわたり高山市政を担ってきました。この間、新型コロナウイルス感染症からの社会経済活動の回復や物価高騰、人口減少、人材不足、少子高齢化など、高山市を取り巻く環境は大きく変化しました。また、宿泊税の導入をはじめ、様々な政策や事業も進められてきました。
一方で、市民の皆さんからは、「この4年間で高山市はどう変わったのか」「それぞれの政策にどのような効果があったのか」といった声も聞かれます。
市政運営を振り返る際には、実施した事業や成果だけでなく、十分な成果に至らなかった課題や、その要因についても検証することが重要です。また、市長には政策を実行する力だけではなく、市民からの信頼や説明責任、様々な意見に向き合う姿勢も求められます。
そこで、田中市政1期目の4年間について、成果と課題、市民との信頼関係、市民の声が政策にどのようにつながったのか、そして今後の市政運営について質問しました。
2.質問と市の答弁(Q&A)
Q1:田中市長は、令和4年の就任以来、市政運営を担ってこられました。この4年間において最も成果があったと考える施策、また、市民生活に最も大きな効果をもたらした施策はそれぞれ何であると考えているのか。また、それらをどのような客観的な手法や根拠に基づき成果があったと評価しているのか。
A1:市長就任以来、「輝く市民が暮らすまち飛騨高山」の実現に向け、スピード感を持って取り組み、特に決断することを意識して市政運営を行ってきた。具体的には、火葬場建設地の決定、荘川町六厩における産業廃棄物最終処分場建設計画への反対、原山市民公園やスポーツ施設の整備、高校生までの医療費無償化、中学校までの給食費無償化、商品券の発行、宿泊税の導入などに取り組んできた。また、国や県との連携による財源確保にも取り組み、特別地方交付税や松之木千島線整備における国庫補助金などの財源を確保してきた。どの施策が最も効果があったのか、また、どのような客観的な指標に基づいて評価しているのかについては、市民が日々の生活の中で感じ取るものと認識している。
Q2:この4年間で十分な成果を上げられなかった課題、あるいは当初想定していた成果に至らなかった施策は何か。また、その要因をどのように分析しているのか。
A2:施策によって対象者の範囲や事業費の規模などは様々であり、すぐに成果として見えるものもあれば、長い目で見て形になるものもある。市政運営には「ここまでやれば十分」という終わりはなく、成果があった、なかったという評価ではなく、施策を継続して行うことで市民の幸せにつなげていくという考えで市政運営を行っている。市長就任以来、160か所以上の事業所を訪問し、1,000人を超える市民との対話を重ねてきた。今後も市民の声を聞き、それを集約、判断し、施策を展開することで市民生活の底上げにつなげていく。
Q3:市長には政策遂行能力だけではなく、市民からの信頼、説明責任、リーダーシップ等が求められます。市長自身、この4年間の市政運営において、市民との信頼関係の構築や説明責任の履行についてどのように自己評価しているのか。
A3:市政運営に対する批判や助言など様々な意見が出ることは、高山をより良いまちにしたいという思いから出てくるものであり、そうした意見が出ること自体が健全なまちであると考えている。事業所訪問や市民面談などを通じて現場の声に耳を傾け、寄せられた要望の背景にある本当の政策課題は何かを考えながら施策につなげてきた。また、行政が主導するよりも民間主体の方が効果的なものについては、団体や事業所、NPOなどと連携し、行政はサポートに回るといった取組も行ってきた。今後も、耳の痛い話も含めてしっかりと受け止め、市政運営につなげていく。
Q4:田中市長は、SNSによる情報発信や市内各地への訪問活動を積極的に行ってこられました。こうした活動を通じて把握した市民や事業者の声のうち、実際に政策や制度の見直し、予算措置等につながった具体的な事例は何か。また、市長自身、市民との対話や現場の声の把握は十分できていると考えているのか。
A4:市民や事業者との対話を通じ、原山市民公園や赤保木市民プール交流広場のリニューアル、5歳児健康診査と事後指導の充実、19歳の高校生への医療費無償化、高校生や若者の主体的な活動への助成制度、介護人材の資格取得や研修費用への助成などを施策に反映してきた。そのほか、中橋周辺における大型バスの一方通行、景観形成基準の見直し、公共施設の利用方法の改善、移動スーパーへの支援強化、荘川や朝日地域における義務教育学校化などについても、市民の声を受けながら取り組んできた。市民との対話や現場の声の把握は終わりのない取組であり、どれだけ実施しても対話をやり過ぎるということはないと考えている。今後も、市民の声を聞き、現場を知る姿勢を続けていく。
Q5:田中市長は再選出馬を表明されていますが、次の4年間で必ず解決しなければならないと考える課題は何か。
A5:次の4年間だけではなく、さらにその先の将来も見据え、高山市にとって何が必要なのか、何に取り組むべきなのかという視点が必要である。社会情勢や経済情勢の変化によって新たな課題が生まれる中、そうした変化にいち早く気づき、柔軟に取り組むことが重要である。これまで築かれてきた飛騨高山の魅力や風土、伝統、高山らしさを引き継ぎ、それを強みとして生かしながら、時代に合わせた新しい技術や手法も取り入れてまちづくりにつなげていく。具体的な内容については、市長選挙に向けて市民に示していく。
3.今回の質問を終えて
今回の一般質問では、田中市政1期目の4年間について、成果だけではなく、十分な成果に至らなかった課題や、市民との信頼関係、市民の声が政策にどうつながったのか、そして今後の市政運営について伺いました。
市長からは、火葬場建設地の決定や子育て支援、公共施設の整備、宿泊税の導入、国や県からの財源確保など、この4年間に取り組んできた様々な施策が挙げられました。また、市民や事業者との対話から、実際に制度の見直しや新たな施策につながった事例についても具体的な答弁がありました。
行政には、実施した施策を振り返り、成果だけでなく課題についても検証し、その結果を次の政策に生かしていくことが必要だと考えています。そのためには、できる限り客観的な指標を用いながら、政策の効果を市民にも分かりやすく示していくことが重要です。
また、市民との対話については、多くの声が実際の政策につながっていることも今回の答弁から分かりました。だからこそ、「どのような声が寄せられ、それがどのように政策や制度の改善につながったのか」を、より分かりやすく可視化していくことも大切だと思います。
市政運営を最終的に評価するのは、市民の皆さん一人ひとりです。
今回の一般質問が、この4年間の高山市政を振り返り、これからの高山市について考えていただく一つのきっかけになればと思います。
より詳細な質問・答弁内容については、高山市議会の議事録もしくは高山市議会YouTubeによる中継をご覧ください。
市政に関するご意見やご相談がありましたら、お問い合わせフォームやSNSからお気軽にお寄せください!!